私の声が、聞こえますか
私の声が聞こえますか
私は
肉体という器の生と
魂の学びを終えて
自由を得ました
私は、いま
何にでもなることができ
何処へでも行くことができる
風に、雨になって
あなたの髪に、肩に触れ
花に、鳥になって
あなたを見つめ
大気に、光に
その一部へ溶け込んで
あなたに降り注ぐ
わたしはいつも
あなたと共に在る
あなたに語りかけている
私の姿が見えますか
私の声が聞こえますか
さあ
顔を上げてください
心の目を開いて
その耳を澄ませてください
悲しみに
どうか
心を鈍らせないで
私の姿を見逃さないように
私の声を聞き逃さないように
私の想いが
あなたに届きますように
ごめんねなんて言わないで
あなたはわたしに何度も
「あの時何もできなくてごめんね」と言う
ごめんねなんて言わないで
あなたと出逢えて
あなたと過ごせて
あなたはそんなにも、私を想ってくれました
あなたほど、私を愛してくれた人がいたでしょうか
私の「生」は終わりましたが
その一生は
あなたの愛に彩られ、深く、意義のあるものになりました
私は、神様に胸を張ることができます
ごめんね なんて言わないで
私に、素晴らしい
生きた証をありがとう